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フラメンコギターのレッスンで楽譜を使うメリット・デメリット

ギター講師の山本智英です。今日はフラメンコギターのレッスンで楽譜やタブ譜を使うメリット、デメリットを書きますね。
ここが分かっていれば、楽譜も有効に活用していけると思います^^
それではメリットから見ていきましょう!

◎楽譜・タブ譜を使うメリット

楽譜・タブ譜を使うメリットは、もしレッスンで習ったことを忘れても楽譜を見ればすぐ思い出せるということです。あとは音符の並び方や時間的な位置など視覚的に記憶に残せるので、頭の中の整理がしやすいといったところでしょうか。

私は職業柄たくさんのスペイン人ギタリストのメロディー、楽曲をコピーします。ですがせっかくコピーしたフレーズは時が経つとどんどん記憶から消えてしまいます^^;もう一度そのフレーズを使いたい思い出したいとなった時に譜面に書いておくと音の並び、リズムなどが分かるので大変助かります。
もし譜面に書いていないともう一度曲を聴いてコピーしなくてはなりません。
なので私は主にメモを残しておくという意味で譜面・タブ譜を使っています^^

あとそうですね、譜面からリズムが読める様になるとリズムが整理、分析しやすくなるというメリットもあります。
リズムだけに特化したリズム譜を使うのもいいと思います^^(踊り手さんも足やパルマ、パリージョなどのリズムをメモしておくと便利なのではないでしょうか?)
それから、伴奏でなくフラメンコギターだけのソロやアンサンブルをやる場合には構成を整理し理解しやすくなります。

楽譜・タブ譜を使うメリット
①覚えたものをメモしておける(忘れても楽譜を見れば思い出せる)
②リズムが整理、分析しやすくなる(リズム譜も便利)
③構成を整理、理解しやすくなる(ソロ、アンサンブル等)

◎楽譜・タブ譜を使うデメリット

レッスン中に楽譜を使うデメリットの1つ目は、習ったものを覚えなくなるです。
いつでも楽譜を見ればすぐ分かるという安心感からか、今覚えようという気持ちが弱くなります。これは記憶力を高める機会、集中力を養う機会を失っているともいえます。

2つ目のデメリットは、音やリズムを捉える能力(コピー能力)の成長が楽譜を使わない場合に比べて遅くなるということです。
楽譜には何の音かリズムはどうかなどの情報が書いてあります。自分の頭で音やリズム、その他ニュアンス等を判断して分析する必要が無いので音感やリズム感の訓練にとってはマイナスだと思います。
もちろん楽譜を読む訓練にはなります^^;

ここにフラメンコとクラシックの大きな違いがあります。
クラシックは譜面を使うことが前提になっているので譜面から情報を得る勉強、能力が必須です。
対してフラメンコは感覚的なところ即興性の要素があるので、現場では譜面は使わないことが普通です。よって譜面を用いなくても、いろいろなシチュエーションに臨機応変に対応できる能力を養う必要があります。

ただ唄や踊りの伴奏において、想定されるシチュエーションはある程度決まっているので安心して下さい^^こういう時はこうするといった慣習みたいなのも決まりがあったりします。それ以外のことはその場その場で判断していくことにはなりますが^^

■楽譜・タブ譜を使うデメリット
①習ったものを覚えなくなる
②記憶力、集中力を訓練する機会を失う
③音やリズムを瞬間的に捉える能力の成長が遅くなる

後書き

「フラメンコギターのレッスンでは基本譜面は使わないので読めなくても安心して下さい^^」「でも譜面のメリット・デメリットを理解していれば便利なこともあるので使ってもOKですよ!」ということを3回にわたって書いてみました。
フラメンコを演奏する時は譜面を見ながら弾くのではなくて、しっかり覚えて弾ける様に意識してください。
次回はギターの自宅での練習における騒音問題について、気にする方もいると思うので触れてみようと思います。
また来週もよろしくお願い致します^^

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